第56回 仏教美術展2019のお知らせ

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仏像彫刻工房「祥」
秋の京都三条に、令和の真新しい仏像・仏画数百点がずらりと集合です。
文化の日の三連休は、京都行楽と仏像鑑賞はいかがですか?

第56回仏教美術展 2019年 仏像 展示会 京都文化博物館

削り出されたばかりの木肌、施されたばかりの鮮やかな彩色。
それでいて材料や技法は古典的な本物。古仏好きも、アート好きもぜひお越しください。

寺社の仏像を見たとき、ありし日の真新しい姿に思いを馳せたり、
新たな創作の引き出しになるかもしれませんね。

プロの仏師から、ベテランや入門したてのアマチュアまで。
京都文化博物館の2つのフロアいっぱいに、作品が展示されます。

第56回仏教美術展 2019年 仏像 展示会 京都文化博物館 出品

第56回仏教美術展 2019年 仏像 展示会 京都文化博物館

2019年11月2日(土)~11月4日(月)
午前10時~午後4時
京都文化博物館 5階、6階 
【写真撮影はできません】


地図リンクはこちら
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第56回仏教美術展 2019年 仏像 展示会 京都文化博物館

みなさまのお越しをお待ちしております!

令和の仏像彫刻、初心者生徒制作レポート

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仏像彫刻工房「祥」
2019年5月、新緑のくすのき。
新元号「令和」となり、新天皇陛下もご即位。
これから完成する仏像は、令和の仏像になるんですね。いい響き!

たくさん彫りまーす(^_^)/

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十数人の教室は、約半分が初心者。

最初の課題は、仏さまの足や手。彫刻刀の使い方に慣れつつ、後々どんな仏像を彫るときも大切な基礎となる部位を学びます。
手足を卒業すると、次々と仏頭の課題へ。

令和初の仏像彫刻教室の夏は、まさに仏頭ラッシュ!

テキストの図面を木に写し、少しずつ、少しずつ。
初心者用ひのきは、柔らかさ彫りやすさのため、実はかなりの高級モノなんです。
先生の親心が垣間見えます。

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仏像彫刻の材料、ひのきの柾目(まさめ)という部位。

ひのきの柾目とは、どれだけ貴重なのか、図解してみました。

大きな木の中心近くからしか取れず、1立方メートルあたり百万円はするそう。
大きな木が手に入りにくい今日、文化の伝承には技術だけでなく環境も不可欠だと感じます。

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そして、初心者用の彫りやすい、柔らかいひのき・・・なんと!1立方メートル三百万円相当の高級品だとか。
ワナワナ

最初に聞いていたら、小心者なので、彫れなかったかも(笑)
仏頭はシンプルにしてなかなか奥が深く、納得いくものができるまで36個も彫った伝説の強者もいらっしゃいます。


こちらがその高級ひのきを使った初心者チームの課題、仏頭。

教室に着くだけでフゥフゥする暑い夏、一息ついたら涼しい教室でいい香りの木をサクサク♪
一人ひとりの個性がにじむ、それでいて気品ある仏さまを彫っています。

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片側は矢野先生がお手本として彫るので、全部同じ顔になりそうなものですが、彫る生徒さんにどことなく雰囲気が似るのが不思議なところ。
ドイツ人の生徒さんが彫った仏頭は、ギリシャ彫刻のようなメリハリで際立っていたのが印象的でした。。。

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七福神やお地蔵さま、お釈迦さま、観音像と入門課題を進み、終えると、それぞれ希望する仏さまの制作にかかります。
仏像の種類、サイズを矢野先生と相談し、先生が材料を切り出してすぐにでも彫刻できるよう下準備。

削る場所を手取り足取り。
印をつけ、片面を彫り、どんなぶきっちょさんでもコツコツと彫ればそれなりに完成してしまう安心の指導力。
結構楽しいです(^-^)/♪

  

とっても頭が長ーい仏さま?!

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仏像彫刻で人気の大日如来像に挑戦の生徒さん!
立派な冠をつけ、胸の前で力強く印を結ぶお姿。台座や光背も含めると、完成まで何年もかかるでしょう。
楽しみですね。

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彫刻の後、視覚障害の方と会うと「いつもと違う匂いがする」。

盲ろうボランティアをされている生徒さん。

支援施設に行くと言われるそうです。
本人は気づかない程のひのきや、くすのきの香り、残っているんですね。

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生徒さんがボランティアで制作された点字絵本作品「てんやく絵本ふれあい文庫」。

「てんやく絵本ふれあい文庫」とは、
市販の絵本の文字や絵の説明を点字に、人物や建物や山や雨の線などの輪郭に透明なシールを切り抜いて貼り付けたもの。
なんと3ヶ月がかりの大作!

盲ろうの障害を持つ親から、目が見える子供への読み聞かせることのできる絵本。
指で触れながら物語と挿絵が分かるように、1つ1つ手作業で作られ、
支援のために貸し出されています。

てんやく絵本 ふれあい文庫 ←サイトはこちら

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生徒さんが彫り上げた仏像に触れてもらう交流もされているそうで、これからの作品作りも張り合いがありますね。

昔は生まれつきが多かった視覚障害、最近は病気や事故で…の方が多いとか。
様々な支援の手が伸ばされているんですね。

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さてこちらは、初心者から数年の生徒、令和初の彫刻刀研ぎ!
刀の冴えはどうでしょうか?

研いでも余計切れなくなったり、切れ味が鈍くて祈りながらだった研ぎ修行の道に手応えがあるそうで。
な、な、なんと。どの刀を研いでも、一度で会心の切れ味に!シャキーン♪やったぁ(^_^)/

仏像彫刻 彫刻刀 研ぎ

彫刻と、お道具の手入れ。
どちらもなかなか奥が深く、上手くいったり失敗したり。
続ければ続けるほど、楽しい仏像彫刻教室です。


仏像彫刻★2日間体験▽2019年 9/13、9/20(金)

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仏像彫刻工房「祥」
仏像彫刻を始めてみたい!
仏像彫刻に興味がある!
仏像彫刻とは、どんなことをするの?

実際に彫刻刀を持ち、簡単なレリーフ彫りに触れつつ、教室の雰囲気や仏像彫刻の制作も見れてしまう。
交通アクセスの良い、大阪・中之島で、仏像彫刻を体験してみませんか?

お道具のレンタルも可能、材料もご用意。手ぶらで未体験でも、お気軽にお試しいただけます。
彫刻刀を初めて持つ方も、挑戦していただけます。

講師
春日有職檜物師職預 宗教芸術院 松久宗琳仏所
 南都仏師 矢野 公祥

日時
2019年9/13, 9/21 金曜 14:00-17:00

場所
大阪市
朝日カルチャー中之島 仏像彫刻2日体験 ←お申し込みはこちらをクリック

仏像彫刻 初心者 初めて 教室

モチーフとなるお地蔵さまのレリーフは、約14cm、手のひらにすっぽり収まり、ふくさなどに入れてお守りとして持ち歩けるサイズ。

地蔵菩薩とは、悲深いがゆえに浄土に留まらず、地獄や人間の世など厳しい境遇に身を置き、生きとし生けるものを助けると言われ、地蔵盆などでも身近な存在ですね。

仏像彫刻 地蔵レリーフ

自分の手で彫ると、ぬくもりやお心が、木を通して伝わってくるかのよう。

仏像彫刻 地蔵レリーフ

木を彫る小気味よい音、ひのきの香り、仏像彫刻というものを五感で体験していただけます。

初心者用ひのきは、柔らかさ彫りやすさのため、実はかなりの高級モノ。
ご自分はもちろん、ご家族やお子さんのため、一生もののお守りとなるでしょう。

体験教室は、定期講座と併設で開催されます。
さまざまな仏像彫刻や教室の雰囲気なども、ぜひ楽しんでください!


指導するのは、春日大社で大仏師に相当する称号を持つ、
 南都仏師 矢野 公祥 先生

一流仏師の手ほどきは、本格的な彫刻に進む道しるべにもなります。


人の内奥の“仏性”。仏像を彫ることはこの仏性を彫り出すこと。


そんな気概を秘めながらも、きさくで楽しい指導に定評があります。

お問い合わせ、お申込みをお待ちしています
朝日カルチャー中之島 仏像彫刻2日体験 ←お申し込みはこちらをクリック


仏像彫刻教室レポート ←教室の様子はこちらをご覧ください

@奈良ぶつ ←生徒が自由につぶやく仏像彫刻ツイッター始めました

春日有職檜物師職預(かすがゆうそく ひものししょくあずかり)

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仏像彫刻工房「祥」
世界遺産、春日大社。

20年に一度、社殿や宝物などを一新し、常に真新しい状態で、神々をお祀りしています。

その一端を担った矢野先生にまつわる、儀式の写真をご紹介いたします!

(参考 → 春日大社公式サイト 平成27・28年 第六十次式年造替

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春日有職檜物師職預 南都仏師 矢野公祥先生と、木札を掲げる弟子・折上稔史先生。

春日有職檜物師職預(かすがゆうそく ひものししょく)とは

大仏師に相当する、春日大社から与えられる仏師の称号。
春日大社第60次式年造替(しきねんぞうたい)に合わせ、各神殿の狛犬制作を奉納し、平成25年に補任されました。

春日有職には、人形や漆など複数あり、伝統を熟知し、人格や技量に優れた名工が任命されています。

南都仏師(なんとぶっし)とは

京都に対して南、奈良を意味する南都。
興福寺を中心とした仏教文化を特に南都とも呼ぶ。
平安時代に流行した京都の優雅な風潮から脱し、力強い武士の世に通ずる作風を確立した運慶など慶派の流れを組む。
一般に、奈良仏師と呼ばれるが、伝統や技術を深く修めた矢野公祥先生は、その背負う覚悟を示すように、意識的に、南都仏師と称している。


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日本経済新聞に掲載された矢野先生の記事。

春日大社のご造替に合わせ、お社はもちろん、周辺の職人も雑誌・新聞・テレビの取材が引きも切らず。
矢野先生も、お忙しい中、数時間ものテレビ取材に応対されるなど、多くのメディアに取り上げられました。

(参考 → 【春日大社大修理】調度品の新調、匠の技 艶めく螺鈿細工

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完成した狛犬のお披露目会が、春日大社にて開かれました。
矢野先生の門下生が招待され、神さまにお出しするものと同じお食事が!

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惜しげもない量のごはんの山!
神さまへのお供えは、大切なお米をこのようにぜいたくになされているんですね。

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この神へのお供えは、直会(なおらい)というそうです。
直会とは、神前にお供えしたお食事を参列者で分け合い、神々のご利益をいただく宴会とのことで、先生のご縁で門下生一同、貴重な体験となりました。

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狛犬の制作にあたり、精進潔斎し、特別に清めたお部屋で白衣をまとい、励まれた先生。
制作期間は、外食でも肉を取らないよう気を付ける姿に、心を打たれました。

奉納された狛犬は、参拝の位置からはっきりは見えないものの、本殿外の入口に鎮座する姿がちらりと見えるそう。
春日大社にお参りの際は、探してみてください。


はるか古都にタイムスリップしたような写真の数々。
ご提供ありがとうございました!

奈良生駒 仏像彫刻美術展レポート!

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仏像彫刻工房「祥」
2019年、第24回奈良生駒 仏像彫刻美術展。
関係者のみなさま、お疲れ様でした。

会場の様子や作品などをご紹介します。

タケノコ

会場の生駒市芸術会館 美楽来(みらく)。
入り口には、竹の子が顔を覗かせています。

仏像彫刻入門作品

一つ一つの作品は、矢野先生が用意したビロードの台の上に。
一段と見栄えがし、仏像の格式も高まります。

入門中の入門課題、仏さまの手足もこの通り、ステキな見栄え。

矢野公祥先生

矢野公祥先生は、訪れた人に熱心に作品を紹介し、語っていらっしゃいました。

薬師三尊像

矢野公祥先生作品、薬師三尊像。

木を削り、漆を塗り重ね、金箔を押し※、既に5年越しで造られていますが、
完成まではまだ1年以上を要するとか。

※金箔は、貼るのではなく、押す、と言います。

仏像玉眼

仏像玉眼

三尊とも玉眼(ぎょくがん)が採用されています。

玉眼とは、仏像の瞳の部分に水晶がはめ込まれる、手の込んだ特別な作り。
鎌倉時代の仏師、運慶が始めた手法です。

玉眼により、仏像の存在感、神秘性がより高まります。

薬師三尊像仏画

矢野公祥先生の奥様の仏画作品も、先生と同じ薬師三尊像。
どちらも金箔の輝きが美しい。

仏像彫刻美術展ポスター

折上先生の生徒さんがさらっ!と描いたポスターも展示されていました。

奈良仏師折上稔史作品

矢野先生のお弟子さん、折上稔史(おりかみとしふみ)先生の作品は、大壇と聖観音像。

大壇(だいだん)とは? → 奈良仏師折上稔史のブログ◆大檀(だいだん)の制作 を読む

大壇(だいだん)とは、お堂のご本尊の手前にある法具などを並べるスペースのことで、
彫刻、漆職人、宮大工などの職人さんなどが共同で制作しているのだとか。

奈良仏師折上稔史先生

新聞記事などを見せながら、集まる生徒さん達に細かに説明する折上先生。
「このすべすべ感、触って見てください」と、なんと作品を触らせてくれました。

生徒みんなで、すぺすぺ、ぺたぺた♪

仏師の先生方や一部のとびきり上手な生徒さんでないと、なかなか木の表面がすべすべにならないんですよね。

観音像を見た生徒さん達から「お顔が若々しい!」などの声も。
20代から仏師を目指した折上先生の若々しい仏さま、ハリを感じます。

仏像に限らず、芸術は、製作者の精神、体力、年齢が否応なしに作品に現れますね。

仏像彫刻を始める方は、仕事や子育てが終わっってからがほとんど。
働き盛り世代や学生さんは、忙しい日常との両立が難しいようで、少ないです。

年配になると、視力や体力の苦労をよく聞きます。
若いうちに仏像彫刻に挑戦したら、若いときの作品、お休みをしつつ、また年を重ねてからの作品。
その世代その世代でしか出せない仏さまが彫れるだろうなと思います。

仏像彫刻

鮮やかな彩色や黒く映える漆塗り、金箔で彩った仏さまなども様々。

矢野先生は本物の漆を使われますが、生徒には扱いやすく加工された合成の漆が勧められています。
合成のうるしでも、顔や肌が赤くかぶれて大変なのだとか。

黒漆の上からの金での装飾、神々しいです!

松久真や先生截金作品

松久真や先生截金作品

截金(きりかね)の大家、松久真や(まや)先生の作品。

緻密で繊細な作品を覗き込み、「こんな細かいの作ったら死んでしまう!」などの悲鳴が聞こえてきます。

極薄の金箔を極細に竹のナイフで切ることすら難しい截金の世界。
テレビでも取り上げられ、子供の頃から松久工房で腕を磨かれた真や先生の超絶技巧、じっくり拝見してしまいました。

矢野公祥先生上用饅頭

出品者にプレゼントされる、奈良の老舗の上用饅頭(じょうようまんじゅう)。
なんと矢野先生のお名前が焼入れされています!

紅白饅頭と言えば、色のついた薄皮饅頭だと思っていましたが、これはもうすごいお饅頭です!!

上用饅頭とは、山芋や米粉などで作られ、しっとり上質な衣に包まれた、それはそれは上品なあん。
白と赤では、中のあんが違うという芸の細かさ。

結婚式など特別なお祝いに出されるお饅頭なのだそうです。
そのお菓子屋さんの技量がはっきり現れる、シンプルで奥が深い和菓子。

美味しかったです

    

矢野先生の門下生には、ドイツ人やネパール人、看護師さんにお医者さん、会場にはお坊さんの姿も見られてバラエティー豊か。
ネパールの方は、奈良の仏像ギャラリー空音【ku-on】での出会いを機に、仏像彫刻を始められたとか。

作品の模様として彫られた梵字をさらっと読み上げたと、話題になっていました!

「ならまち」仏像ギャラリー空音【ku-on】 記事を読む
仏像ギャラリー<空音ku-on>のこどもの日 記事を読む

秋の展示会は、本部の京都のみで、西宮はありません。

第55回 仏教美術展 Buddhist Art Exhibition at Kyoto Sanjo お知らせ記事を読む
第55回 仏教美術展/仏像仏画・展示会レポート! 記事を読む

生駒での展示会、また来年をお楽しみに!