Category雑記 1/2
即位礼正殿の儀と、文化の伝承~漆塗り~

令和を象徴する華やかで伝統ある、即位礼正殿の儀。諸外国から100を超す王族や首相が集い、国内外で大きな話題になりました。即位を宣言された高御座と御帳台には、漆塗りや金箔などの伝統の技、神式の衣装にも古くから伝わる職人の技。仏像彫刻にも伝わるこれらの技について、書いてみようと思います。漆塗りこちらは南都仏師・矢野公祥先生の作品、観音菩薩像と、薬師如来像台座。3度の漆塗りを経て、金箔押し、彩色と丁寧に...
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春日有職檜物師職預(かすがゆうそく ひものししょくあずかり)

世界遺産、春日大社。20年に一度、社殿や宝物などを一新し、常に真新しい状態で、神々をお祀りしています。その一端を担った矢野先生にまつわる、儀式の写真をご紹介いたします!(参考 → 春日大社公式サイト 平成27・28年 第六十次式年造替)春日有職檜物師職預 南都仏師 矢野公祥先生と、木札を掲げる弟子・折上稔史先生。春日有職檜物師職預(かすがゆうそく ひものししょく)とは大仏師に相当する、春日大社から与えられる...
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春・花・便り<春日大社の藤の花、大阪の桜>

2019年の桜もそろそろ見納め。すずめさんも桜の甘~い密、食べ納め!花蜜を好むという鳥たち。メジロなどは、花に顔を突っ込んで吸い、スズメは花をちぎって食べるとか。どうりで、桜の枝にたくさんの小鳥!そして、きれいな形のまま落ちている花は、食事のあとだったんですね。冷え込みのおかげで、長く楽しめた桜。また来年(^_^)/ところ変わって、奈良の春日大社へ。桜の季節が終わると、春の後半からゴールデンウィーク頃に見ご...
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しめ縄と年末年始

年の瀬もせまる、大晦日。矢野先生の仏像彫刻教室も、年越しの準備万端。毎年手ずから制作されるという、しめ縄写真をいただきました。大きなしめ縄を4つ、小さいもの9個!さらには1メートルくらいの長いしめ縄。毎年同じだけ作られているとのことです。仏さまも神さまも、教室の隅々まで行き渡りそう!矢野先生の年末は、生徒のための木材の準備に掃除に、お墓参り。大変お忙しいそうなので、今年は市販品にされるのか伺うと、...
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奈良吉野・如意輪寺の後醍醐天皇像修復

平成最後の夏、矢野公祥先生が修復された仏像のお話を伺いました。後醍醐天皇像の修復奈良の工房からお山を2つ越え、向かった先は後醍醐天皇ゆかりの如意輪寺。漆職人、指物師、仏師矢野先生など4人の職人チームが集合しました。修復するのは、毎年9月にお輿でご本堂にお参りされる後醍醐天皇像。後醍醐天皇像の表面はバラバラに剥がれつつあり、お輿での移動に耐えられない傷み具合でした。解体し各部を丁寧にメンテナンス。数...
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