春日有職檜物師職預(かすがゆうそく ひものししょくあずかり)

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仏像彫刻工房「祥」
世界遺産、春日大社。

20年に一度、社殿や宝物などを一新し、常に真新しい状態で、神々をお祀りしています。

その一端を担った矢野先生にまつわる、儀式の写真をご紹介いたします!

(参考 → 春日大社公式サイト 平成27・28年 第六十次式年造替

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春日有職檜物師職預 南都仏師 矢野公祥先生と、木札を掲げる弟子・折上稔史先生。

春日有職檜物師職預(かすがゆうそく ひものししょく)とは

大仏師に相当する、春日大社から与えられる仏師の称号。
春日大社第60次式年造替(しきねんぞうたい)に合わせ、各神殿の狛犬制作を奉納し、平成25年に補任されました。

春日有職には、人形や漆など複数あり、伝統を熟知し、人格や技量に優れた名工が任命されています。

南都仏師(なんとぶっし)とは

京都に対して南、奈良を意味する南都。
興福寺を中心とした仏教文化を特に南都とも呼ぶ。
平安時代に流行した京都の優雅な風潮から脱し、力強い武士の世に通ずる作風を確立した運慶など慶派の流れを組む。
一般に、奈良仏師と呼ばれるが、伝統や技術を深く修めた矢野公祥先生は、その背負う覚悟を示すように、意識的に、南都仏師と称している。


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日本経済新聞に掲載された矢野先生の記事。

春日大社のご造替に合わせ、お社はもちろん、周辺の職人も雑誌・新聞・テレビの取材が引きも切らず。
矢野先生も、お忙しい中、数時間ものテレビ取材に応対されるなど、多くのメディアに取り上げられました。

(参考 → 【春日大社大修理】調度品の新調、匠の技 艶めく螺鈿細工

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完成した狛犬のお披露目会が、春日大社にて開かれました。
矢野先生の門下生が招待され、神さまにお出しするものと同じお食事が!

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惜しげもない量のごはんの山!
神さまへのお供えは、大切なお米をこのようにぜいたくになされているんですね。

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この神へのお供えは、直会(なおらい)というそうです。
直会とは、神前にお供えしたお食事を参列者で分け合い、神々のご利益をいただく宴会とのことで、先生のご縁で門下生一同、貴重な体験となりました。

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狛犬の制作にあたり、精進潔斎し、特別に清めたお部屋で白衣をまとい、励まれた先生。
制作期間は、外食でも肉を取らないよう気を付ける姿に、心を打たれました。

奉納された狛犬は、参拝の位置からはっきりは見えないものの、本殿外の入口に鎮座する姿がちらりと見えるそう。
春日大社にお参りの際は、探してみてください。


はるか古都にタイムスリップしたような写真の数々。
ご提供ありがとうございました!
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