令和の仏像彫刻、初心者生徒制作レポート
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仏像彫刻工房「祥」
2019年5月、新緑のくすのき。
新元号「令和」となり、新天皇陛下もご即位。
これから完成する仏像は、令和の仏像になるんですね。いい響き!
たくさん彫りまーす(^_^)/

十数人の教室は、約半分が初心者。
最初の課題は、仏さまの足や手。彫刻刀の使い方に慣れつつ、後々どんな仏像を彫るときも大切な基礎となる部位を学びます。
手足を卒業すると、次々と仏頭の課題へ。
令和初の仏像彫刻教室の夏は、まさに仏頭ラッシュ!
テキストの図面を木に写し、少しずつ、少しずつ。
初心者用ひのきは、柔らかさ彫りやすさのため、実はかなりの高級モノなんです。
先生の親心が垣間見えます。

仏像彫刻の材料、ひのきの柾目(まさめ)という部位。
ひのきの柾目とは、どれだけ貴重なのか、図解してみました。
大きな木の中心近くからしか取れず、1立方メートルあたり百万円はするそう。
大きな木が手に入りにくい今日、文化の伝承には技術だけでなく環境も不可欠だと感じます。

そして、初心者用の彫りやすい、柔らかいひのき・・・なんと!1立方メートル三百万円相当の高級品だとか。
ワナワナ

最初に聞いていたら、小心者なので、彫れなかったかも(笑)
仏頭はシンプルにしてなかなか奥が深く、納得いくものができるまで36個も彫った伝説の強者もいらっしゃいます。
こちらがその高級ひのきを使った初心者チームの課題、仏頭。
教室に着くだけでフゥフゥする暑い夏、一息ついたら涼しい教室でいい香りの木をサクサク♪
一人ひとりの個性がにじむ、それでいて気品ある仏さまを彫っています。

片側は矢野先生がお手本として彫るので、全部同じ顔になりそうなものですが、彫る生徒さんにどことなく雰囲気が似るのが不思議なところ。
ドイツ人の生徒さんが彫った仏頭は、ギリシャ彫刻のようなメリハリで際立っていたのが印象的でした。。。

七福神やお地蔵さま、お釈迦さま、観音像と入門課題を進み、終えると、それぞれ希望する仏さまの制作にかかります。
仏像の種類、サイズを矢野先生と相談し、先生が材料を切り出してすぐにでも彫刻できるよう下準備。
削る場所を手取り足取り。
印をつけ、片面を彫り、どんなぶきっちょさんでもコツコツと彫ればそれなりに完成してしまう安心の指導力。
結構楽しいです(^-^)/♪

とっても頭が長ーい仏さま?!

仏像彫刻で人気の大日如来像に挑戦の生徒さん!
立派な冠をつけ、胸の前で力強く印を結ぶお姿。台座や光背も含めると、完成まで何年もかかるでしょう。
楽しみですね。


彫刻の後、視覚障害の方と会うと「いつもと違う匂いがする」。
盲ろうボランティアをされている生徒さん。
支援施設に行くと言われるそうです。
本人は気づかない程のひのきや、くすのきの香り、残っているんですね。

生徒さんがボランティアで制作された点字絵本作品「てんやく絵本ふれあい文庫」。
「てんやく絵本ふれあい文庫」とは、
市販の絵本の文字や絵の説明を点字に、人物や建物や山や雨の線などの輪郭に透明なシールを切り抜いて貼り付けたもの。
なんと3ヶ月がかりの大作!
盲ろうの障害を持つ親から、目が見える子供への読み聞かせることのできる絵本。
指で触れながら物語と挿絵が分かるように、1つ1つ手作業で作られ、
支援のために貸し出されています。
てんやく絵本 ふれあい文庫 ←サイトはこちら


生徒さんが彫り上げた仏像に触れてもらう交流もされているそうで、これからの作品作りも張り合いがありますね。
昔は生まれつきが多かった視覚障害、最近は病気や事故で…の方が多いとか。
様々な支援の手が伸ばされているんですね。

さてこちらは、初心者から数年の生徒、令和初の彫刻刀研ぎ!
刀の冴えはどうでしょうか?
研いでも余計切れなくなったり、切れ味が鈍くて祈りながらだった研ぎ修行の道に手応えがあるそうで。
な、な、なんと。どの刀を研いでも、一度で会心の切れ味に!シャキーン♪やったぁ(^_^)/

彫刻と、お道具の手入れ。
どちらもなかなか奥が深く、上手くいったり失敗したり。
続ければ続けるほど、楽しい仏像彫刻教室です。
新元号「令和」となり、新天皇陛下もご即位。
これから完成する仏像は、令和の仏像になるんですね。いい響き!
たくさん彫りまーす(^_^)/

十数人の教室は、約半分が初心者。
最初の課題は、仏さまの足や手。彫刻刀の使い方に慣れつつ、後々どんな仏像を彫るときも大切な基礎となる部位を学びます。
手足を卒業すると、次々と仏頭の課題へ。
令和初の仏像彫刻教室の夏は、まさに仏頭ラッシュ!
テキストの図面を木に写し、少しずつ、少しずつ。
初心者用ひのきは、柔らかさ彫りやすさのため、実はかなりの高級モノなんです。
先生の親心が垣間見えます。

仏像彫刻の材料、ひのきの柾目(まさめ)という部位。
ひのきの柾目とは、どれだけ貴重なのか、図解してみました。
大きな木の中心近くからしか取れず、1立方メートルあたり百万円はするそう。
大きな木が手に入りにくい今日、文化の伝承には技術だけでなく環境も不可欠だと感じます。

そして、初心者用の彫りやすい、柔らかいひのき・・・なんと!1立方メートル三百万円相当の高級品だとか。
ワナワナ


最初に聞いていたら、小心者なので、彫れなかったかも(笑)
仏頭はシンプルにしてなかなか奥が深く、納得いくものができるまで36個も彫った伝説の強者もいらっしゃいます。
こちらがその高級ひのきを使った初心者チームの課題、仏頭。
教室に着くだけでフゥフゥする暑い夏、一息ついたら涼しい教室でいい香りの木をサクサク♪
一人ひとりの個性がにじむ、それでいて気品ある仏さまを彫っています。

片側は矢野先生がお手本として彫るので、全部同じ顔になりそうなものですが、彫る生徒さんにどことなく雰囲気が似るのが不思議なところ。
ドイツ人の生徒さんが彫った仏頭は、ギリシャ彫刻のようなメリハリで際立っていたのが印象的でした。。。

七福神やお地蔵さま、お釈迦さま、観音像と入門課題を進み、終えると、それぞれ希望する仏さまの制作にかかります。
仏像の種類、サイズを矢野先生と相談し、先生が材料を切り出してすぐにでも彫刻できるよう下準備。
削る場所を手取り足取り。
印をつけ、片面を彫り、どんなぶきっちょさんでもコツコツと彫ればそれなりに完成してしまう安心の指導力。
結構楽しいです(^-^)/♪



とっても頭が長ーい仏さま?!

仏像彫刻で人気の大日如来像に挑戦の生徒さん!
立派な冠をつけ、胸の前で力強く印を結ぶお姿。台座や光背も含めると、完成まで何年もかかるでしょう。
楽しみですね。


彫刻の後、視覚障害の方と会うと「いつもと違う匂いがする」。
盲ろうボランティアをされている生徒さん。
支援施設に行くと言われるそうです。
本人は気づかない程のひのきや、くすのきの香り、残っているんですね。

生徒さんがボランティアで制作された点字絵本作品「てんやく絵本ふれあい文庫」。
「てんやく絵本ふれあい文庫」とは、
市販の絵本の文字や絵の説明を点字に、人物や建物や山や雨の線などの輪郭に透明なシールを切り抜いて貼り付けたもの。
なんと3ヶ月がかりの大作!
盲ろうの障害を持つ親から、目が見える子供への読み聞かせることのできる絵本。
指で触れながら物語と挿絵が分かるように、1つ1つ手作業で作られ、
支援のために貸し出されています。
てんやく絵本 ふれあい文庫 ←サイトはこちら


生徒さんが彫り上げた仏像に触れてもらう交流もされているそうで、これからの作品作りも張り合いがありますね。
昔は生まれつきが多かった視覚障害、最近は病気や事故で…の方が多いとか。
様々な支援の手が伸ばされているんですね。

さてこちらは、初心者から数年の生徒、令和初の彫刻刀研ぎ!
刀の冴えはどうでしょうか?
研いでも余計切れなくなったり、切れ味が鈍くて祈りながらだった研ぎ修行の道に手応えがあるそうで。
な、な、なんと。どの刀を研いでも、一度で会心の切れ味に!シャキーン♪やったぁ(^_^)/

彫刻と、お道具の手入れ。
どちらもなかなか奥が深く、上手くいったり失敗したり。
続ければ続けるほど、楽しい仏像彫刻教室です。